カケラの評価
カケラの感想
本作の見据えた日本のリアルって
漫画もアニメも全く嗜まないけども私は日本映画(特に女性監督)に対するリテラシーは非常に低いです。また、同様に漫画原作の映画というと更に低く、とはいえ、2018年現在、むしろこのジャンル(漫画原作ではないアニメ映画を含む)がトレンドセッターである事は、日本に住んでいれば誰だって安易に想像出来てしまいます。因みに本作、カケラが公開された2009年の日本国内映画興行収入ランキング1位は、同じく漫画を原作とした「ROOKIES-卒業 -」でした。せっかくなので2009年から2018年現在までのランキングを振り返ってみましょう(2009年から数えれば丁度10本ですし)。「ROOKIES-卒業 -」に続き、2010年「アバター」、2011年「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」、2012年「BRAVE HEARTS海猿」、2013年「風立ちぬ」、2014年「アナと雪の女王」、2015年「ジュラシック・ワールド」、2016年「君の名は。」、2018年「名探偵コナンゼロの執行人」(暫定)となって...この感想を読む
アブノーマルな作品
癖になる安藤モモ子の作品初めてこの映画を鑑賞した時は正直ウーンという微妙な感想でした。ただすごく見返したくなる、なんだか中毒性のある作品になっています。安藤モモ子の監督作品は初めて鑑賞するという事もありどうしてこのようなシーンをとるのか、このシーンにどのような意味があるのかと作品を鑑賞しながらついつい考えてしまいます。きっとこのシーンを撮影するには意味があるんだろうと見終わった後ももう一度見返そうとしてしまうんです。女性ならではの感性で撮影されており独特の空気感がこの映画には漂っています。この映画は主人公満島ひかりがレズビアンの女性と恋に落ちていくストーリーになっています。最近は時代が変わりホムセクシャルやレズビアンに対して偏見の目がなくなりつつありますがそれでも少し重いテーマだと思うんです。ですがノーマルな恋愛をしてきた私でも観ていて重いなと感じることはなく同性愛を押し付けるわけでも...この感想を読む
フランス映画のようでした。
女子ならきっと共感するはず。「なんでこんな男と居るんだろう・・・」そう思いながらもズルズルと付き合い続けてしまった経験がある女子は、世の中に結構いるんじゃないかと思う。主人公のハルがあの頃の自分と重なってちょっとイタイ気持ちになるけれど、そんな自分と葛藤するハルにとても共感できた。レズビアンじゃなくても、やわらかい女子に触ってみたい願望はある。「女の子っていい匂いするしやわらかいし綺麗だし、触りたいって思わない?」リコの言葉に妙に納得した。私自身が貧乳なこともあり、フワフワとしたマシュマロ女子に対する憧れが昔からあるし、触ったら気持ちいいだろうなって確かに思う。男は臭いし汚いし、ゴツゴツしてて毛むくじゃらで、どうしてあんなものと抱き合って満足しているのだろうと、ふと自分でも疑問が生まれた。私はレズビアンじゃないけど、リコの言葉に異論はない。ハルもきっとシンプルにそれに共感したから、リコ...この感想を読む