ビューティフル・マインドのあらすじ・作品解説
ビューティフル・マインドは、2001年公開のアメリカ映画である。ゲーム理論を構築しノーベル経済学賞を受賞した、実在の天才数学者であるジョン・ナッシュの半生を描いた作品。監督はロン・ハワード、主演はラッセル・クロウ。 実話を基にした感動のヒューマン・ドラマでありながら、心理サスペンス的な要素が織り込まれ、主人公とともに観客までもが衝撃を受けるような展開をみせるエンターテイメント作品でもある。 社交性が無く周囲から変人と見られているジョンは、数学の天才。プリンストン大学院の数学科で研究に没頭し、ゲーム理論を発見する。やがてMITのウィーラー研究所に採用され、結婚もして順調な人生を送っているかに見える。一方、国防総省からソ連の暗号解読という極秘任務を任され、講師の仕事のかたわら、密かにスパイ活動も続けていたのだが・・・。後に統合失調症であったことが判明するが、どこまでが彼が作り出した幻覚だったのか。 2001年、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞でそれぞれ4部門受賞した他、数々の賞に輝いた。
ビューティフル・マインドの評価
ビューティフル・マインドの感想
数学者の苦悩
学問への苦悩この映画は、とある大学へ進学した主人公の場面から始まる。私自身も大学、大学院と進み研究を実施してきた立場から、学問への探求および探求した学問が社会に与える影響について、とても悩んだ時期があります。この映画の中でも学問への追及が行われている。しかも、教わるのではなく、導き出すといった内容だ。現代の学問は、教わることでメインになっていて、導き出すといった思考を持つ学生は少ない。そのため、主人公が教授のゼミに参加せず、独自の学問への追及をしている姿は、経験にしたものしかわからない苦悩である。時代への苦悩主人公は、大学で大いなる成果を残している。現実でもその成果は他分野にわたり用いられている。しかし、過去の学者で、大いなる成果を残す人たちは、どうしても時代の概念に邪魔される方が多い。この映画でも、背景で渦巻く、戦争が行われている。戦争は、国全体が一団となり、何事にも最優先となる。こ...この感想を読む
統合失調症
この作品を始めて観たのは、大学生の時でした。看護の勉強をしていたので、主人公が患った病気、統合失調症という精神疾患についても知っていたので、内容も非常に理解しやすかったです。統合失調症という病気を知っている人は、あまりいないかなと思うのですが、100人に一人はなる病気です。幻覚、幻聴、妄想など、病気の段階によって症状は様々です。端から見ると、かなり変な人に見えます。ですが、本人は相当辛い病気です。精神疾患は結構白い目で見られたりする事がありますが、この作品を観て、少しでも多くの人に病気のことを知ってもらえたらなと思います。病気と前向きに付き合おうとする主人公の姿に心うたれます。
天才となんとかは紙一重
ノーベル賞受賞者のプリンストン大学の数学者の半生に基づく実話の映画です。数学の博士になり教鞭をとり、地道に好きなことをしている数学者、こういう御方は好きなことさせて置くと喜んで仕事を否と思わないで淡々と研究する傾向があります。オタクの突き詰めた形ですね。たぶんこのあたりまでは、普通にあることなんだろうけれど、極め付けが一つ、彼は統合失調症を患ってる。これは可也の割合で頭が良い人間は、この病を元に持ってる場合があるのですが、実際にこうい類の人は電話が盗聴されている、電波が盗まれてると言い出すのが病を発見する機会になる事が多いのです。数学のフィルマーの定義を解いたケンブリッジの博士は天井裏に7年閉じこもって、それを解いたと言うし、その定義を解く鍵になったメビウスの何とかと言う定義を発表した日本の優れた数学者は自殺している。賢すぎると困ったことも起きる、というお話。