ピアノの森のあらすじ/作品解説

理解が深まる漫画レビューサイト

漫画レビュー数 3,135件

ピアノの森

4.254.25
画力
4.13
ストーリー
4.50
キャラクター
4.38
設定
4.13
演出
4.13
感想数
4
読んだ人
9

ピアノの森のあらすじ・作品解説

ピアノの森は、「花田少年史」を代表作とする日本の女性漫画家、一色まことによる青年漫画である。 1998年より「ヤングマガジンカッパーズ」にて連載されたが、2002年より休載した最中に同誌が休刊したため、移籍して「モーニング」で連載を再開させた。2008年からは不定期掲載作品となっている。第12回文化庁メディア芸術祭漫画部門大賞を受賞している。 2007年には監督、小島正幸によってアニメーション映画化され、声優は上戸彩や神木隆之介などがつとめた。また、劇中の演奏を有名ピアニストのウラディーミル・アシュケナージがつとめ、モーツァルトやバッハの作品を演奏していることで、ピアノ界からも大きな注目を浴びた。 天才ピアニストが交通事故によって左手の自由を失ってしまい、失意のため森にピアノを捨て、そのピアノに主人公である一ノ瀬海が出会い、成長していく物語である。作品中では実際にあるピアノコンクールを題材としたり、曲についても詳しく触れていてクラシックファンから高い評価を受けている。

ピアノの森の評価

総合評価
4.254.25
(4件)
画力
4.134.13
ストーリー
4.504.50
キャラクター
4.384.38
設定
4.134.13
演出
4.134.13

評価分布をもっと見る

ピアノの森の感想

投稿する

阿字野とカイの成長の物語

過去は未来のために序盤の小学生のうちは、カイと修平の複雑な心理面がメインに描かれていきます。カイはピアノが大好きなだけ。森の端で唯一自分に与えられたピアノという遊び道具。気づいた時にはそこにあった森のピアノ。毎日毎日、自分の好きな音楽を弾き、耳コピを覚え、敢えて重くなっていた阿字野特性ピアノで指の力が磨かれていく。気づいた時には、ものすごい能力を持っていた…そんなカイが、修平というピアノ英才教育の塊みたいな転校生と出会い、そして音楽教師の阿字野と出会い、ピアノを真剣に弾く練習を始める…なんか、ストーリーがほんとに豊かですよね。才能に努力をプラスし、世界の高みまで登っていく。カイがすごくかっこいいし、修平が憧れながらも自分のピアノとの差を感じて恨む気持ちもすごくわかる。修平がいなかったらカイはピアノに向き合ってないし、カイがいなかったら修平は親が強制するだけのピアノを捨ててしまっていたか...この感想を読む

4.54.5
  • betrayerbetrayer
  • 375view
  • 3008文字
PICKUP

価値観

サヴァン症候群?「一ノ瀬 海」 音感の感性ばかりではなく、第1巻の中でのサイコロステーキを噛む音からの「虫歯」の存在を感じ取る感性が、「裸の大将」の山下清画伯と重なる。もちろん山下画伯は絵画の世界でのサヴァンである。しかし、そのサヴァン症候群もそれを表出できるための出会いがないと、生まれるどころか、埋もれてしまうものが大半であろう。この「一ノ瀬 海」の表出の芽は、雨宮のお母様の発見が、ざまざまな出会いををつなぎ合わせたものであると他ならない。なのに、後の存在感はどこへ。少しばかり、発見者へのさみしさを覚えたのは「私だけだろうか。とはいえ、描かてれいる素が、サヴァン症候群だからこそなしえるストーリーと思わずにはいられない。一途な「ピアノの森」ページをめくるたびに旋律が聴こえて来る。少しだけ、ピアノをかじったものとしては、部分的ではあるが、作品の表情とともに「ふっ」と、入りこんでしまう。意識...この感想を読む

4.54.5
  • いまくまいまくま
  • 273view
  • 1025文字

ピアノを習っていた人に是非読んで欲しい漫画。

人気漫画!などとは別ジャンルです。でも、ピアノを習っていた人にはわかるあの雰囲気。最終巻を読み終わった後の爽快感はたまらなかったです。音楽を楽しみ、苦しむ登場人物たち。また、取り巻く人物の環境。雨宮とカイの格差。お金はあるけど、才能の壁に悩む雨宮、自分だけでなく森のピアノ、森の仲間を守るためにピアノと生きていく覚悟をしたカイ。カイと森を守る阿字野。そんな格差をリアルに感じました。または、ピアノを習っていたけど、練習が嫌になってやめた、そんなことありませんでしたか?読んでいると無性に懐かしくなり、あの時もっと練習していれば・・・と思い、とてもピアノが弾きたくなります。カイの努力を知った時には涙が止まりませんでした。よくあるストーリーとは違って、登場人物の悩みが垣間見れます。パン ウェイの境遇なんて普通の苦悩じゃない。自分ではどうしようもない境遇の人たち。それがこの作品にしかない良さかなと。...この感想を読む

4.04.0
  • pepepepe
  • 123view
  • 569文字

感想をもっと見る(4件)

ピアノの森の登場キャラクター

一ノ瀬海

よみがな:いちのせ かい ニックネーム:カイ 年齢(作品時):10歳(小学5年生)〜16歳 性別:男性 国籍:日本 住まい:色街 性格:ヤンチャで努力家。優しい一面も持つ。 特徴:女の子と見間違えるような綺麗な容姿をしており、天才的なピアノセンスを持つ。 特技:ピアノ 嫌いな食べ物:肉 物語上での目的:ショパンコン...

阿字野壮介

よみがな:あじのそうすけ 生年月日:1972年7月13日 年齢(作品時):40歳 血液型:O型 身長:172cm 星座:やぎ座 性別:男子 性格:まじめ 好きな食べ物:もも 嫌いな食べ物:うめ

司馬高太郎

よみがな:しばこうたろう 年齢(作品時):40歳 血液型:O型 身長:172cm 体重:68kg 星座:うお座 性別:男子 性格:まじめ 好きな食べ物:もも 嫌いな食べ物:うめ

キャラをもっと見る(11件)

ピアノの森の名言

辛いことは心を強くする。楽しい事は心を豊にする。

阿字野壮介

不幸な生い立ちの主人公にピアノの師匠・阿字野がかけた言葉。

ウソをついてるのは身体に悪いぞ

阿字野壮介

不幸な生い立ちの主人公に、ピアノの師匠である阿字野がかけた言葉。

一ノ瀬?一緒にピアノをやらないからその手は選ばれた手だ。

阿字野壮介

一ノ瀬 海のピアノの才能を見抜いた阿字野壮介が言った言葉

名言をもっと見る(6件)

ピアノの森に関連するタグ

ピアノの森を読んだ人はこんな漫画も読んでいます

ピアノの森が好きな人におすすめの漫画

ページの先頭へ