中二心をくすぐるアニメ - 魔探偵ロキRAGNAROK-ラグナロクの感想

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魔探偵ロキRAGNAROK-ラグナロク

5.005.00
映像
5.00
ストーリー
5.00
キャラクター
3.50
声優
5.00
音楽
5.00
感想数
1
観た人
1

中二心をくすぐるアニメ

5.05.0
映像
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
3.5
声優
5.0
音楽
5.0

目次

出てくるキャラがそれぞれハマる

物語は現代ですが、北欧神話が元に作られています。

そのため、貴族の子供のような白いスカーフにジャケットにショートパンツの萌える少年の姿をしている子が主人公のロキです。北欧神話に出てくるいたずら好きな神様ですね。

いたずらが過ぎてオーディンに魔力を抑えられて子供の恰好で邪気を集めて元の姿に戻ろうねという話です。少年の時はツンデレ。なのに時々元の姿に戻るのが、確かにそのまま大人になった感じなのにイケメン過ぎて、ギャップ萌えでした。

探偵社では執事のようなアシスタントのような役割の闇野君も、家事すべてが完璧なのに通販好きという落ちのあるキャラも良いです。

ヒロインのまゆらはミステリー好きで行動力があって正義感が強くてうざいですが、ラブコメ要素役としては必要かなと。

アニメは結構ギャグ要素が強く、ミステリーというよりホラー物に近いので邪気を持っている魔物(?)は怖いけど、ライバル的なキャラはなんだかんだギャグ要因になるのが少し残念でした。

漫画から入ってアニメを見ましたが、作画も綺麗目だったのと豪華声優陣でしたので良かったです。

探偵ものというより、ホラー要素の強いラブコメ

邪気を集めるために不思議なことが起こっている場所で邪気を持っているお化け(?)を魔探偵として解決していくほぼ一話完結のストーリーです。悪霊だって好きで悪霊になったわけじゃないよね、という落ちに持っていくのですっきり見れるのが良いですね。回を重ねていく毎にオーディンとロキの関係やほかの北欧神話の神々との関係や、まゆらと両親の関係がわかってくる、そのシリアス要素とギャグ要素のバランスに次も早く見たいという気持ちにさせてくれます。杖「レイヴァテイン」から魔力(アニメ上だとオーラ的なのが出てくるので溜まっていた魔力?かなと)を出したり、物理的攻撃をして魔物のようなものを倒します。探偵要素は聞き込みをしたり、なんとなくロキから出てくるミステリアスな雰囲気くらいで、特に何か殺人事件があるわけでも、トリックがあるわけでもないので薄めです。男の子ですが、杖の形が魔法っ子なのがちょっと萌えます。全部魔法じゃなくて物理攻撃もあり?!とびっくりですが。

でも、魔物が出てきそうなシーンは現実味というか表現力があり、小学生にはトラウマになるホラー回もあります。モテモテのロキを主人公にしているだけあって、命を狙われていた敵キャラもあっという間にロキにメロメロです。まゆらとの絡みはどうでも良いですが、奥さんと他の因縁を持ったキャラ達からハーレムでロキの取り合いになるのが良いです。

北欧神話に興味をもてたアニメ

もうこの一言につきます。絵が好きな継投だったのでまず漫画から入り、この綺麗な原画はアニメじゃ無理だろうと思っていたら、簡易にはなってもロキはショタでもかわいいし、ミステリアスな雰囲気だし、大人版のロキもイケメンだし、綺麗なお姉さんはちゃんと綺麗なままだし、何より声優陣がイメージしていた通りでした。まゆらが漫画だとそこそこいいポジションなのにアニメになったとたんヒロイン感強めで、より一層うざくなりましたが、、、。オーディン、フレイヤ、ノルン三姉妹、トールなど、それぞれのキャラがみんな好きで、本物の北欧神話を読みたいなと、本を片っ端から読んだり、そこから星座に興味が派生したり、じゃあ日本神話も、といろいろ興味を持てたのはこのアニメに心頭していたからです。ちょうど中二病の時だったのでなおさらハマりました。瞳の色が変わって覚醒したり、右目がうずいていそうなキャラがいたり。大人化すると髪が伸びたり、記憶がなかったり、そもそも大体のキャラが神様の化身という所が中二病心を刺激しました。

ただ、本当のロキや北欧神話を知ってしまうと、あー全然違うとショックを受けました。アニメのロキは魔物を倒していくシーンや、ツンデレなのに慈愛にあふれた瞳のはずなのに、北欧神話を読むと一気にギリシャ顔のチャラいおっさんなイメージになってしまいます。

北欧神話を元にしているといってもあくまで元、であってキャラの名前や性格をデフォルメして表現しているので、漫画よりアニメのほうがストーリーに突然感がありました。ほぼ一話完結型にするためには仕方ないのかもしれませんが、漫画の伏線らしい伏線があまりアニメでは出てこなかったり。過去編やサブキャラがどうしてロキの事を狙っていたり、恨みを買っていたり、なのに簡単に仲直りしているのかをもう少し突っ込んでほしかったですね。そして最終回はある意味残念でした。ロキが神々の世界に戻るとか戻らないとか、うーんまだ子供の姿のままだし。最終回に近づくにつれてヒロインとしてのまゆらの存在感があまりなかった中で、まゆらがロキを探して、ととりあえず区切りでいいかといった終わり方の印象でした。伏線というかほかのキャラクターの話がまだ続きそうなすっきりした終わり方ではなかったです。

でもやはりこの時代のアニメの中では他にはない綺麗さと世界観が良かったです。探偵物では既に有名なアニメがありますが、あまり知られていなかった北欧神話×探偵物というテーマが珍しく、わくわくしていました。

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