電気について
原書は2004年にアメリカで出され、翻訳されて2011年6月に日本で初版が出ています。 タイトルの「わたし」とは太陽のことです。 お話の最初に出てくるのは町の夜景。 この明かりも元はわたしの光、というような言葉に、私はてっきり太陽光発電の話かぁ…と思って読み進めましたが、違いました。 違うというか、その限りではありませんでした。 太陽の力は、水を水蒸気にしていき、それが巡り巡って水力発電に。 太陽の力は空気を温め、風になって風力発電。 太陽の力は植物も育てる。それがいつしか枯れると土に埋まり、とても長い時間を経て石炭になり、それを利用して火力発電。 ソーラーパネルでの太陽光発電のことも。 太陽がかかわる電気の作り方が、詳しくもシンプルな、それでいて描き込まれた絵で紹介されています。 巻末にはより詳しい電気についての解説が、子供にもわかりやすい文章で書かれています。 発電方法それぞれの長所や短所も。 色々あって電気について考えることが昔よりも多くなった気はするけど、今一度親子で確認できる作品です。
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